献上昆布 編
KONBU
日本の食文化の
礎となる昆布
HAKODATE MINATOMACHI
献上昆布
昆布は、ほとんど北海道でしか収穫できず世界文化遺産である和食には欠かせない貴重な食材として珍重されてきました。昆布の中でも天皇に献上される最高級の昆布が献上昆布と言われ、主に函館地区の浜で収穫されます。
昆布の歴史
奈良時代にホソメ昆布が献上昆布となっていました。平安時代に入ってからは幅の広い見た目が立派なマコンブが献上昆布の主流になってゆき、ホソメ昆布は加工用として松前漬けやとろろ昆布などへ活用される様になりました。
献上昆布の歴史
- ①927年以前:ホソメ昆布の時代(日本海沿岸)
- ②1220年~江戸時代:真昆布の時代(函館空港周辺)
- ③1603年江戸時代以降:松前藩が献上昆布・南茅部地区の時代(白口浜昆布)
昆布の種類と生態的特徴
昆布は北方系の大型褐藻類であり、日本における昆布の9割は北海道で収穫されています。日本の昆布は北方圏から寒流に乗って種分化しながら南下したという説があります。また、根室海峡における祖先種がこの海峡で分かれ、北上してリシリコンブへ、南下してマコンブへ種分化し、津軽海峡を抜けて北上しホソメ昆布へ種分化したとの説もあり、こうやって北海道沿岸は昆布の生育域となりました。函館市の沿岸は平安時代から上質な出汁が取れる「マコンブ」の産地として知られており、収穫量も多く日本一の昆布の産地となっています。また、近年では、粘りが強い「がごめ昆布」が美容と健康に良い昆布として知名度が向上し、ブランド化しています。
昆布が良く育つ環境
昆布は北方の大型海藻であり、特に幼少期に水温が15℃以下の低い海域で生育し繁殖します。寒流で豊富な栄養成分を含んでいる親潮が流れ込む函館周辺は昆布の生育には非常に適しています。また、以下の条件があると、より良く育ちます。
- ①昆布の成長には鉄分などのミネラル成分も欠かせません。函館周辺は火山が多く、鉄分を多く含んでいる岩が海底にあり、育つ基床となります。
- ②森からの栄養塩の供給も昆布の生育には欠かせません。道南周辺には豊かな森が多く残されており、豊かな森からの栄養塩の供給があります。
- ③函館周辺は、昆布の生育に良い条件を満たしている豊かな海域であり、その他の海藻や魚類も多く収穫されています。